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陶印の製作 |
はじめに
● 篆刻の成り立ち
● 陶印について
● 趣味としての印
● 印稿の書き方
● 印刀の作り方
● 印材を陶土から作る
● 雅印を作る
● 窯焼き
● 作品製作、額装、裏打ち
●修得の手順
基本的に遊びのこころで楽しむこと
1 文字としての篆刻 甲骨文字、金文、篆書
2 作品観賞
陶印作品(楽篆会展、楽友会展、鴻池楽斎作品集)
3 印材の製作 陶土から印材を作る。
4 印稿の製作 甲骨文字、金文、篆書で印刻の言葉の草稿をつくる
5 篆刻の刀の使い方 入刀の方向、入れ方などの技術指導
6 窯焼き 乾燥、柚薬のかけ方、窯入れ、窯出し
7 作品の製作 作品の裏打ち、額装、展示
■特徴として、独特の趣がえられる。
■簡単に彫れる。
■篆刻台や印刀(自作印刀で代用)などの道具が要らない。
■絵手紙、年賀状、水彩画、書画、書、手紙の雅印、画印、印章を自分で作れます。
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極楽窯 20 cm×20 cm (容量)
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■準備するもの
筆 (ぺんてる筆 太字 筆ペン)など、又はすずりと墨
紙 (粉連 A701半紙ets)
■辞書 (篆書、金石文、甲骨文字)
必要に応じて
西東書房-朝陽字鑑精粋(高田 忠周編) 、
中華書局-金石大字典(汪仁壽編纂)
角川-書道字典(伏見沖敬編)
西東書房-五體字類(高田竹山監修)
雅印(画印)蔵書印などの製作。
通常は石に刻する、篆刻といいますが、粘土に彫って焼型して(磁器)にするのを
陶印といいます。
■特徴として、独特の趣がえられる。
■簡単に彫れる。
■篆刻台や印刀(自作印刀で代用)などの道具が要らない。
■絵手紙、年賀状、水彩画、書画、書、手紙の雅印、画印、印章を自分で作れます。
基本的に遊びのこころで楽しむこと
1 文字としての篆刻 甲骨文字、金文、篆書
2 作品観賞
陶印作品(楽篆会展、楽友会展、鴻池楽斎作品集)
3 印材の製作 陶土から印材を作る。
4 印稿の製作 甲骨文字、金文、篆書で印刻の言葉の草稿をつくる
5 篆刻の刀の使い方 入刀の方向、入れ方などの技術指導
6 窯焼き 乾燥、柚薬のかけ方、窯入れ、窯出し
7 作品の製作 作品の裏打ち、額装、展示
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内部 磁器の焼成 1280~1300℃
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■印稿を練る
印にしたい、文字を決めます。
使う目的を考えて字を選びます。
雅印、遊印、落款、印章
■雅印
個人が、自筆の書画や所持品、書状・封緘(ふうかん)などに押すための印章です。
■落款
落成款識 (らくせい-かんし)の略で、書画が完成した時筆者が署名・捺印すること。「款」は陰刻、「識」は陽刻の銘を示します。作品に落款印を押すのは、自己の真実を尽くした責任の証明と作品を引き立たせる役割があります。
正規には、関防印・白文印・朱文印の三つの印(三顆印)を捺印しますが、全てがこの限りではありません。
★関防印、冠冒印 (かんぼういん)
引首印とも呼ばれる長方形の印。作品の右肩に書き初めのしるしとして、又は飾りとして、作品の締まりを良くするために押します。印文は、詩句・熟語(季節に障りのない語句)、おめでたい言葉や自戒の語などがよく使われます。また、○○斉・○○堂・○○館・○○閣・○○楼・○○亭・○○舎などでもよいです。白文・朱文いずれでもよい。
★白文印 (はくぶんいん)
氏名印。姓名を彫刻します。
字入れの都合によって「印」「之印」の字を加えてもよい。雅号印とセットにする。
姓のみの印は押さない。
正式には落款著名を揮毫した下位に押す。
正式印のため朱文より上位に押す。
★朱文印 (しゅぶんいん)
雅号印。
雅号を彫刻、雅号を持っていない場合は名を彫刻します。
白文印の下位に押す。
★遊印 (ゆういん)
作品の右下等の空所に飾りとして用います。
印文は関防印のように好きな語句でも良い。 語句の自由度も高く、肖形印も含む。
押印位置も特に決まりはなく、書画の補いや強調に用いる。
★連印 (れんいん)
名前や雅号を1字ずつ2本の印にわけて押す使い方です。
《例》「法輪」→「法」と「輪」にわけ2本を縦に押して法輪と読ませる。
色紙・短冊に用いる事が多い。姓のみの印は用いない。姓一字と名一字。あるいは雅号一字ずつに分ける時は、白文のみ、朱文のみのいずれかに揃える。名と号を刻する場合は白・朱とする。
★成語印 (せいごいん)
座右銘・季語・慶事などを彫刻。
関防印・押脚印として用いる。
★堂号印 (どうごういん)
堂号・室名などを彫刻。
落款印の関防印・押脚印としても用いられます。
★押脚印 (おうきゃくいん)
作品の右下(近年は左下も存在)に押す印。
堂号印・成語印・遊印を用いる。
正式な書画にはあまり用いられない。
★肖形印 (しょうけいいん)
遊印の一種。鳥獣などの形を模して彫刻。
★印章
スカラベ型印章(円筒印章)
書道作品等の、一字書、アート書など、さまざまなスタイルがあるので、こだわる必要はありません。
作品と印がマッチして書画をひきだす印を使います。
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■使用目的に合った、粘土で印材を作る。
陶磁器用の粘土を使います。木目が細かいので印影が綺麗に押せます。
楽焼の粘土は印泥ののりが悪く印刻しずらいです。
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■乾燥した印材に字をいれます。
篆書、金石文、甲骨文字を主に使います。かな、カタカナ、ローマ字、象形でも自由に選んでください。
■字体の辞典
西東書房-朝陽字鑑精粋(高田 忠周編) お勧め
中華書局-金石大字典(汪仁壽編纂)
角川-書道字典(伏見沖敬編)
西東書房-五體字類(高田竹山監修)
中華書局-金石大字典(汪仁壽編纂)
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■印刻します。
石に篆刻する時の印刀 大字作品の時に使います。
陶印に使う印刀
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■乾燥した印材に字をいれます。
印稿
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■乾燥、柚薬かけ、窯入れ、窯出し
刻字 「斎」
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■印影を押す
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